ChatGPTの「より長く思考する」は上位モデルを無制限に使える裏技だった

出発点はXの投稿でした。

そこからRedditの議論をたどり、最終的にOpenAI公式ヘルプで「自動切り替えは週上限にカウントされない」ことを確認しました。あわせてPlusのGPT-5メッセージ上限が3時間80件→160件に増えた点も大きいです。

公式ドキュメントはあいまいに言及

まず、自動でGPT-5-Thinkingへ切り替わった“深い推論”は、Thinkingの週上限に含まれない模様です。

Automatic switching from GPT-5 to GPT-5-Thinking does not count toward this weekly limit.
OpenAI Help Center

この記述により、通常はGPT-5のまま使い、必要な場面でモデルが自動的に深く考えても“週200件”のThinking上限を消費しないことが分かります。

また、ChatGPT Plusのメッセージ上限は3時間で160件に増えています(公式は「一時的な増枠」と明記)。

Plus users can send up to 160 messages with GPT-5 every 3 hoursThis is a temporary increase.
OpenAI Help Center

この増枠は、日常利用での“回せる回数”を大きく押し上げます。

一方で、手動でGPT-5-Thinkingを選ぶ場合週200件の上限が適用されます。上の「自動切り替えでは非カウント」と対で理解しておくのが安全です。

コミュニティの反応(Redditの観測)

Redditでは「“Think longer”ボタン」の解釈が割れています。

あるユーザーは開発者ツールでの観測として「“Think longer”はモデルを切り替えず、model: "gpt-5"system_hints:["reason"]を付けるだけ

したがってThinkingの週上限は消費しない」と報告しています(非公式の観測)。

別スレでは、「“Think longer”を押すと自分の環境では“GPT-5-Thinking”と名乗る」「**無料だと“thinking-mini”**を返すことがある」など、環境差や挙動の揺れが投稿されています(いずれもユーザー報告で、公式の仕様確定情報ではありません)。

以上のように、実装詳細のコミュニティ観測は統一されていません。この記事では、確定情報は公式ヘルプの範囲に限定し、Redditの内容は「観測ベース」として扱います。

まとめ

  • 核心:GPT-5利用中に自動でGPT-5-Thinkingへ切り替わる“深い推論”は、Thinkingの週上限200件にカウントされません**。(=“Think longer”相当の挙動を、他の上限に触れない範囲で実質的に多用**できます)
  • Plusのメッセージ上限は3時間160件に増枠(一時的)。通常利用の余裕が広がっています。
  • 手動選択のGPT-5-Thinkingには週200件の上限が適用されます。自動切替は非カウントです。
  • ガードレールや一時的制限はあり得ます。将来の仕様変更にも注意してください。