とまあ、強い言葉を使ってみた。特にアップル清貧はレビューをしらべてもサイコー!っていう頭お花畑か、お金の亡者の記事しか出てこない。まあアップル自体がそういう戦略を撮ってるので仕方ないか。スーパーカラフルくっきりキラキラディスプレイだもんね。
Pixel5から乗り換え
乗り換え先として、店頭でちょっと触って小さくていいなって思ってた12miniを今更買ってみた。発売から4年経ってるから3万で買えた。この価格なら試しに軽く買える。
結論から言うといまいち。わざわざフィルムも買ったのに、残念ながらメルカリにドナドナした。まあどんなとこが不満だったのかを話していくか。
まず重い。
Pixel5より20gも軽いのに重く感じる。人間の感覚とは不思議なもので、サイズが小さくなると重量が軽くなっても重く感じるらしい。Pixel5は6インチだから結構差はある。けれども、持ってみて重く感じるとは予想外だった。
12miniは中身がしっかり詰まってて石というか、モノリスを持ってる感じ。対してPixelは手に馴染む服というか、オーガニックな持ち加減。ここらへんはホント人によるから他人の意見は当てにならないし、なんならケース付けるなら全く関係ない部分かも。
背面素材はガラス。
iPhone7みたいなアルミは落下死するなら論外なんだけど、ガラスも重いから嫌い。見た目重視なんだろうけど、どうせみんなケースつけるんだからいいじゃんって思ってる。自分の手の上に乗せるような独特な持ち方だと、滑りにくいって面では評価できるけどさ。
ホワイトはいい。あとは側面の垂直なシルバーのフレームも。初代SEを彷彿とさせるジョブズチックなデザインだね。デザインはほんとにぶっちぎりでライバルがいないレベルで最高。置いてるとににふと目に入ると、あーいいなぁってなる。
でもさ、スマホって手に持って眺めるもんじゃないだよね。額縁に入れて飾るわけじゃないんだからさ。一部の変態はバラして飾ってるみたいだけど。正直デザインより使い勝手を重視ししてほしい。使い勝手を極限まで追求して、そんでそこに影響が出ない範囲でデザインを考えるってのが理想かな。
その点Pixel5までのPixelはよくできてて、ケースなしでも滑りくくて軽量な背面加工になってる。アルミの上からバイオレジンっていう特殊素材でコーティングしてるみたい。全スマホこれを標準にしてほしい。
話をiPhoneに戻す。画面の下部ノッチは気にならない。なんかノッチが気になって死ぬ、パンチホールじゃなきゃやだ!って人がいるみたいだけど、3平方センチの表示領域ロスがそんなに嫌なんだろうか。それならホームバーとか普通にアプリの表示サイズを下げて、フォントサイズを上げればいいのにって思ってる。さすがにSE2みたいなベゼルは違いを感じるけどさ。でもあれはあれで拇で画面の上まで手が届くので悪くない。Androidならサードパーティのジェスチャーアプリデータどうにでもなるけど、iphoneはセキュリティ的に別のアプリの上にさらに表示する機能ってのが実装できない。まあ口座情報とか見放題だろうから仕方ない面でもある。逆にroot化なしでもこの機能がつかえるAndroidってすごいな。いずれ塞がれそうな気もする。そうなったら泣く。
iOSはこんな感じで「痒いところに手が届かない」ってよく言われるけど、ホントその通り。自分みたいに目標のためにカスタムするんじゃなくて、カスタムする工程そのものに魅力を感じるガジェオタには間違いなく不満な端末。とはいえ、ゲームやアプリの応答速度や速度面といった、拡張性以外の面はiPhoneに勝てるものは無い。中身の回路やバッテリーの電圧、そしてアプリ設計まで綿密に計算してるだからそりゃ当たり前。g単位でカスタムしてるF1カー観たいなもんかね。知らんけど。
メインで使う分にはこの側面から12miniは無理だった。かといってサブスマホはいらない。てかサブスマホって何に使うんだよ。デスクトップパソコンで何でもやってる自分からすると、複数のちっこい画面を数万払って買い足すってメリットがわからん。所有欲を満たすならどんどん買い換えれば良いわけだし。コレクター的な感性なんだろうか。自分にもお金が無限にあったらそりゃやりたいけどさ。
カメラは無音版を買った。iPhoneってライブフォトをオフにするとシャッター音バカでかになるんだよね。ライブフォトはWindowsにつなげてDCIMフォルダを見たときに、謎のファイルが写真1枚につき1個ずつ生成されるからオンにしたくない。SE1を買ったときに海外版だとサイレントスイッチをオンにすると音が消えるってのを知ってたから、今回も海外版を買った。
海外版といえば周波数対応。格安Android中華タブレットとかだとちゃんと調べないとソフトバンクしかまともに通信できなかったりするけど、そこは天下のiPhone。日本版と世界各地のモデル。12シリーズ以降ならどれを買っても日本で問題なく使えた。一部非対応の周波数もあるなら完全同じとは言えないけど、docomoのほぼ使われてないマイナー帯だから大丈夫。実際使ってみても、全く持って問題無かった。
シャッター音はマナーオフ状態でもこころなしか小さく聞こえる。どこまで日本語版がクソ改悪されてるのかが分かるね。あとはNFCやおサイフケータイも全く問題なく使えた。使えるんだけど、ここは不満があって耐えられなかったポイントの一つ。
ICOCAとIDが同時に使えない。これがほんとに意味わかんない。いちいち切り替えてエクスプレスカードってやつにしなきゃいけない。あとはIDだといちいち認証が必要なのも終わってる。Androidだとかざすだけでいいからね。正直スマホはカメラと財布だと思ってる自分は、ここが劣化したのが一番耐えられなかった。てか他の人類はこんな使い勝手で平気なのだろうか。わからん。
拾われて決済されまくるリスクを想定してるんだろうけど、そうなったら自分は数分以内に初期化するからね。端末を探すアプリからさ。iPhoneなんてアクティベーションロックで基板交換しないと動かないレベルまでロックできるだから、決済くらい認証なしでやらせてくれればいいのに。まあFBiの長官が使うことを想定してるだろう。実際米軍はiPhone使ってるみたいだし。自分みたいな庶民には不要のセキュリティレベル。
顔認証をやってから上にスワイプしなきゃいけないのも意味わからん。いったん通知画面を表示したほうが親切でしょ?っていう押しつけがうざったい。設定で選べるようにしてほしいんだけど、シンプルに設定をできるだけ減らしたいAppleにはもちろん無い。
TouchIDのときはホームボタン押しただけで一気に認証解除からホームまで行ってたんだから、その理論だとホームボタン2回押さないといけないだろ!って突っ込んでみる。まあアップルに合理を求めるのは酷か。とはいえ、顔認証で一ついいのは、真っ暗でも認証できるところ。iPad Pro11をベッドに固定して使ってるけど、照明切って真っ暗にしても認証するから、パスワードの自動入力のときとかに助かってる。
アンドロイドの顔認証はインカメラを使った検温系並みのなんちゃって認証だから、わざわざノッチに専用センサを配置してまでこだわってるAppleの勝ち。でも庶民にはそこまで厳重なのいらないんですよね。
バッテリー持ちにいこう。いろんなYoutuberもここはいちおうデメリットに挙げてる。ヘビーユーザーは困るよーってニュアンスでさ。バッテリー容量が2000mhaしかないのとかが比較に挙げられてるけど、これはあんまり関係なかったりする。iOSは最適化のおかげでAndoridに比べて待機時の減りとかが異次元によくて、下手すればこれも4000mhaの機種よりもよかったりする。だから容量だけで比較するのはナンセンス。これはメモリ容量にも言える。よくiPhoneはメモリ3GBしかないからゴミ!アンドロイドは8GB!とか言われてるけど、アプリが実際に使えるメモリ容量はAndoroidは500MB対して、Andoroidはシステムを除いた3GB丸まる使えたりする。ここら辺は詳しくないけど、AndroidはJavaの仮想環境で動いてるから、アプリが使えるシステムリソースに制限があるとかなんとか。対してiOSは専用設計。
話を戻すと、12miniのバッテリー持ちは悪くはない。1日は持つね。ゲームをやったり、何時間も動画撮影する人は知らん。あくまでそれは一般的な使い方とは呼べない気がする。ネットだとこういう人の声は大きいけど、普通はTwitterをちょっとスクロールして写真撮って電話して、音楽聞いてちょっと動画見るくらいだと思う。スクリーンタイムは3時間くらいかな。これだと1日、場合によっては2日も充電なしでいける。5Gはオフにしてるし、そもそも電波飛んでないからわからんけど。
対してゲームをするとやばい。iPad使っててわかったけどAppleデバイスは性能を要求される使い方をされると、意地でもカクつかせてなるもんか!って本気を出す。なのでバッテリーは悲しいほどにカウントダウンして減っていく。あとは爆熱になるので、ケースつけてると多分熱でバッテリーと基盤がぶっこわれる。夏に動画撮影してると高温警告が出るのはこういう理由かも。警告が出た時点で相当のダメージが入ってると思っていい。Andordはそこまで行く前に、性能を下げてバッテリーと熱を減らす機種が多い。ギャラクシーとか高性能チップを積んだデバイスは別だけどさ。とはいえ、ゲームの安定性はiPhoneにそれらでも負ける。
12miniは望遠がついてない。正直超広角よりも、遠くの物体を望遠で撮りたい場面が多い。だけどこれは少数派みたい。まあデジタルズームでやたら解像度が高いから何とかなるんだけどさ。あとで構図決めるためにもある程度広めに撮るってのは悪くない。カメラの画質はYoutuberやブロガーがこれでもか!ってくらい比較してるから、そっちを見てほしい。あの人たちは映像や写真にこだわりがあるみたいなので、やっぱり質も高い。その面では参考にしてる。自分で見た感じだと、Pixel5には残念だけど負ける印象。画像を拡大したときにぼやけてる。Googleは取った後にちょっと処理が入るから、そこの差かな?さすがGoogleFotoでたくさん学習した成果が上がってる。対してIcloudはプライバシー重視からそんなことできないだろうしね。
動画は昔からiPhoneが強い。ここは変わってないと思う。実際にとり比べたわけじゃないけど、さっきの応答速度の話で、iPhoneはCPUとアプリがリアルタイムに連携できるから、こういう動画みたいな作業に強いんだよね。写真だと差はないんだけど、動画はたぶん一生iPhoneの独壇場だと思う。映画監督とか映像関係者がiPhoneしか使わないのも多分ここらへんの理由。
あと、イヤホンの音質がめちゃくちゃいい。自分の持ってるliberty4はAAC対応だから、Appleを意識してチューニングされるみたい。AndroidでLDAC使うよりも全然いい音。音がしっかり分離してて、薄紙を1枚めくって聞いてる感じ。Pixel5もAndoroidの中ではいい音なんだけどね。HuaweiとかXiaomiの中華はとくに最悪で、よくわからんサウンド効果が無効化できない。あとはギャラクシーもちょっと微妙だった。Xperiaとか強そうだなーって思ってるけど、使ったことないからわからない。
音楽関係者がMacやiPhoneを使ってるのも、ここら辺が理由かな。クリエイター、なにか目的があって、そのための手段として世界最高のモノがほしい。最適化がしっかりされたのものがほしいって人にはやっぱりiPhoneだね。Appleのこだわり抜いたエコシステムにどっぷり浸かるのが吉。自分みたいにその過程にこそ楽しみを見出すタイプとは根本的に価値観が違う。合わなくて当たり前、嫌われて当たり前。
こんな感じで書きたいことは書いたけれど、12miniというかiOSとAndroidの比較になっちゃった気がする。iPhoneはどれつかっても中身一緒だから、こういう書き方にどうしてもなっちゃうんだよね。デザインはちょっとかっこいい。でも重い。ってとこも共通してる。
ここからはかなりグレーな話題になるかも。iphoneのサードパーティアプリについて。androidはプレイストア以外からもアプリが入るんだけど、Appleも一応それはできる。やり方は各自で調べてもらうとして、とりあえず前提条件はiOS16を維持すること。脆弱性を突いて改造してるから、OSアップデートしちゃうと絶対に無理になる。そしてダウングレードも原則不可。買ってから初期設定でアップデートしちゃわないように注意が必要。自分はiPadで失敗しちゃって、しかたないからPCを使って1週間ごとに再署名する形にしてる。YoutubeVancedとか、Twitterのアドブロックとか、Spotifyの無制限化とか、とりあえずAndoroidでできるグレーな行為はiPhoneでも可能。でもOS制限が厳しくて、脱獄しちゃうとかなりだるいことになるってのがいまいち。
だから脱獄まではやらなくて、あくまでサードパーティのインストールにとどめておくのがおすすめ。これなら銀行やマイナンバーといった生活必需アプリも問題なく動くはず。とはいえ、ここまでカスタマイズする人は絶対にAndroidを使ったほうが幸せになれる。出先でゲームしたい!って人は仕方ないけどね。ゲーミングノートに似てるかも。
12miniの海外版は33000円で買って、45000円で売れそう。なんでこんな高いかというと、バッテリー交換したから。iPhoneの利点にバッテリー交換がやりやすい、手順がきちんとまとまってるってのがある。iFixitを見ればたいていは何とかなる。とはいえ、12miniはSE2よりは2倍くらい難しかった。まずは防水テープが硬くて画面が開かない。ヒートガンでやりすぎじゃないかってくらい熱した後、クランプで50回近くニギニギしてやっと隙間があいた。でもディスプレイが分離してたり、上側を外すときに垂直にピックをいれてテコの原理で下側に押してやらないと絶対に開かなかったりして、初見だと2時間もかかった。ディスプレイが外れるとあとはすんなり進むから、そこまでが鬼門かな。もちろんFaceIDの極細ケーブルを切らないように注意。
バッテリーはAmazonの謎中華じゃなくて、ちゃんとサイクル数が書いてあるDigiforceを選んだ。3000円と安くはないけど、一応何回まで使えるっていう詳細情報がHPに書いてあったのが好印象だった。だいたい1年半くらいで死ぬみたいだから、そこまでが寿命かな。メルカリでそこらへんも書いたうえで出品すると、バッテリー容量80を切ってる端末よりは大体1万円高値で売れる。Apple公式修理が14500円だからできることかも。とはいえ、個人修理すると総務省の技適が外れて違法になっちゃったりと、グレーな部分もあるので、おすすめはしないけど。認定修理事業者じゃないとこれはずれるんだけど、それなら町の修理屋さんのたいていはOUTになっちゃうよね?ここら辺は謎。
12miniは小さいけどやっぱりiPhoneだった。筐体がよくてもOSがAndroidじゃなきゃメインにはなりえない。こんな感じが再確認できた経験だった。
自分と同じスタイルの人を見つけるとうれしくなる、今日この頃。